ども、ntnyです。
皆さんPencil+って知ってますか?
PSOFTさん開発による3dsMax向けのノンフォトリアル系プラグインの金字塔ともいえる鉄板プラグインで、TV、映画問わず3DCGを使ったトゥーン系の作品ではほぼこれが使われています。
参考記事
Unityによるリアルタイム性が支えた「魔法使いプリキュア!」EDアニメーション【あにつく2016】
以前コラボで制作した動画工房さんのBREETSCHLAGのPVでもこのプラグインを使いました。
BREETSHLAG 公式サイト
先日このプラグインのUnity版が発表されました。
Pencil+ ライン x ゲームエンジン
その時から自分のテンションはウナギノボリ。
ほんとに!?
ほんとにリアルタイムで動くの!?
そんなテンションでレビュー版を心待ちにしていたらついにやってきました。
音速で試します。
スゲエ…!
本当にリアルタイムで動いてるよ!!
…と、しばらくntnyさんのテンションは上がりっぱなしで大変でした。
それもそのはず、今までmax上でのPencil+は一枚毎(アングル毎)に毎回レンダリングしないと確認できなかったのです。
アングルAでレンダリングして確認、アングルBでレンダリングして確認、アングルCでレンダリングして…
と、毎回5秒掛かっていたわけですが、それが0秒になりました!!
0秒になりました!!!
…だけではありません!
アングルAからアングルBまでの「中間」も見れるわけです!
Pencil+というソフトは膨大なパラメータを持っていて、全てをしっかりつめる事で精度の高い線を描画出来るのですが、幾ら一つの角度で精度を高めても動作時の角度の変化によって線がチラチラと出たり消えたりしてしまいます。
従来それを確認する為には一定フレーム間のアニメーションを出力して確認する必要があったのですが、Pencil+ Line for Unityによってその手間は完全に消え去ったわけです!
AMAZING!!!!!!!
(・ω・)
さて、MaxでPencil+を既に使っている人が気になるのは、あの山盛りのパラメータ郡をどこまで再現しているのかだと思います。
結論から言うと出力以外はほぼ全て全て実装されてます。
(※この記事で使っている Pencil+ Line for Unityはレビューバージョンですので完成版ではありません!)
使っている人なら最早見れば解るレベルですが、使ったことがない人からしたら「ナンジャコリャー!」って量ですね。
見てのとおりほぼ全てのパラメータが実装されています。
勿論ディストーション(縮れ)系もキッチリ動作します。
基本的な使い方もSuper簡単。
カメラにPencil+のスクリプトを貼り付けて、後はライン制御用のオブジェクト(Maxでいう効果パネルに相当)の中であれやこれやするだけです。
簡単!速い!
これを革命と言わず何と言おうか!
革命は更に続きます。
これ、実質的にUnityを外部レンダラーとして使えると解釈していいと思うのです。
つまり今までは方々から「Maxしかなかった」と言われ続けていたものが、ここにきてMaya、XSIで作成したシーンでもいけてしまう様になったわけです。
弊社i-saintさんが既に実装済みのAlembicとUSDインポーターを使えば広がった夢が更に広がってしまう!怖い!
(・ω・)
どうです?
とりあえず触ってみた感じを書いてみましたが、夢膨らみません?
現在のバージョンではまだ要素別出力が出来なかったり、各種線設定の入出力、線属性の乗算や加算といった機能が実装されていませんが、モデラー諸兄にとっては既に必要十分なレベルではないでしょうか。
PSOFTさんによると未実装機能の実装含め、更なるバージョンアップが予定されているようなので、ハイパー期待して待ちたいと思います!
ntnyでした!